今年もU-18年代最高峰リーグがスタートします。
全国の最高峰リーグ、プレミアリーグが開幕するという事で、開幕戦をヤンマースタジアムまで観戦しに行ってきました。
開幕戦はヴィッセル神戸と東福岡高校の対戦。
本来であれば、ホーム&アウェイで戦いますが開幕戦はセントラル開催となります。
ヤンマーで高体連最強の呼び声高い東福岡高校と対戦しました。

スタメンはアンカーを採用
ヴィッセル神戸U-18のスタメンを確認しましょう。
GK:鶴田
DF:前川・上田・小林・白石
MF:谷川・佐藤・野田
FW:安井・佐々木・永澤
アンカーに谷川を起用してきました。
CBには一年生の小林を起用、U-17代表の長身CBです。
ベンチに目を向けると、1年生ながら背番号14を与えられているスーパールーキーの原やワイルド系FW野原などが構えます。
一方で2月に開催されたユース選抜に入っていた向井がベンチ外となりました。
向井がいれば右サイドに向井を入れてトップ下に安井というフォーメーションを使えるのですが。。。
一方で東福岡高校はオーソドックスな4−4−2のスタイル。
両サイドがワイドに張り付くスタイルでした。このスタイルに苦しめられることになるのですが。

先制点は神戸があげたものの
前半スタートから神戸はDFラインからしっかりとボールをつないで相手を崩していくスタイル。
バックラインの2人とアンカー谷川の三人で回しながらサイドや落ちてきた佐藤にボールをつけながら相手の隙を伺います。
サイドの奥のスペースに長いボールを入れて安井や永澤にキープさせたい場面も見られました。
一方で東福岡高校は守るときはしっかりと引いてスペースを消しながら待ち構えます。
攻撃に転じると、両サイドタッチライン際に選手が張り付き、そこで起点をしっかり作るスタイルです。
しかし、先制点は神戸。
CB小林が持ったところで前線の安井が相手のDFライン上を走りながら手を上げて裏へトップスピードで抜ける姿勢。
そこに小林からきっちりと長いボールが供給されて、安井が相手GKとの1対1をループで抜いて先制点!
一瞬だけ東福岡高校のDFラインが乱れた瞬間をついた先制点でした。
このまま乗っていけるかと思われましたが前半の30分前後から相手に流れがいってしまいます。
前述しましたが両サイドの起点がしっかりとあるため、ボールが収まります。
特に東福岡高校左サイド7番の選手がサイドで起点となり11番、3番と三人で有機的に絡んでサイドを攻略する場面が多く見られました。
同点シーンもこのサイドから。
ボランチからのボールを引き出した11番が左サイドの7番へ、インナーラップで上がった11番にパス。
11番がPA内へドリブル突破を行って、マイナスクロス。そこに走りこんできていた7番が左足で逆サイドネットに突き刺して同点!
きっちりとフォローで3番も上がってきていました。
神戸からすれば人数が足りていたにも関わらず崩されてしまいました。
後半は足が止まらない東福岡の独壇場
後半に入って神戸は両サイドを上手く使う場面が多く見られるようになりました。
特に永澤が入った左サイドで突破する場面が見られました。
膠着したままの後半15分には佐藤昴と交代でスーパールーキー原尊が入りました。
トップ下に原が入る形となり、野田と谷川の2ボランチとなりました。
東福岡高校は守るときは守る、攻撃するときは攻撃すると攻守の切り替えが早くしかも球際も強い。
はっきり言って東福岡高校が強かったです。
後半35分、右サイドから上がったクロスをゴール正面至近距離からフリーでシュートするも鶴田のビックセーブ。
同じタイミングで佐々木が足をつってしまい野原と交代。
1分後の後半36分、左サイドで作った起点から中央、右サイドへとボールを動かしてフリーの状態で低いクロスを中央へ。
そこにいたのが高校選手権でも有名になった藤川虎太朗。ミートしたシュートではなかったですが、コロコロとサイドネットに突き刺さって勝ち越し点。
右サイドからクロスを上げた選手も交代で入った選手。
東福岡高校は強い。。。
後半ロスタイムには相手自陣のスローインからロングボールを送られて裏へ抜け出した選手にループヘッドで決められて万事休す。
1−3で敗戦となりました。

勝てない以前に覇気がない
今日のU-18は勝てない以前に気持ちが見えにくい場面が見られました。
また戦術的にもCBからのビルドアップが常にサイドバック経由。
2列目で待つ永澤に直接つけれる場面でもチャレンジしない傾向が見られました。
とても残念なプレーでした。
個人の能力に目を向ければ佐藤や野田、両サイドの安井や永澤は高い能力があるのでしょう。
しかしチームとして機能しているようには見えませんでした。
一方で東福岡は球際も強く、プレッシングの強度も落ちませんでした。グループで狙いを定めてボールを取りに行く姿は敵ながら感心するレベル。
両サイドの散らしや選手個々のキック力など目を見張る場面が多数。
順当に負けたと言っていい試合だったと思います。
では!